2008年11月20日

北海道障がい児者が暮らしやすい地域づくり条例(仮称)意見交換会

今日は、身障連と「インクルーシブ友の会」の島さんからお知らせいただいていた
「北海道障がい児者が暮らしややすい地域づくり」条例(仮称)についての意見交換会に
andoさんと一緒に出席してきました。

来年にも道議会へ提出される条例案ということで
各障害当事者団体、福祉施設関係者、行政関係者と、多くの方が出席されていました。
各方面から様々な意見が出され、貴重な機会を提供していただいたと思います。

今回の主催は道議会自民党でしたが、以前には民主党道議の方でも
意見交換会を実施されており、道議会全体で勉強・検討していただいて
いるようです。

多くの道民にもこの条例案について知っていただき、障害当事者の意見が反映された
誰もが暮らしやすい北海道となるような、北海道が誇る条例になるよう期待したいです。

情報保障者の要約筆記、手話通訳者の方々、お疲れ様でした〜。

以下は、函館中失協から事前提出した提案内容です。

・聴覚障害者のコミュニケーション支援手段は、手話通訳だけではありません。
要約筆記(日本語文字通訳)や、補聴援助システム(磁気誘導ループ等)があります。
これらは手話通訳では内容が理解できない聴覚障害者への情報取得手段として大変重要なものです。
人生の途上で聞こえにくくなった方々は、聞こえなくなった日から手話を理解できるわけではありません。
習得にも大変長い時間がかかりますし、高齢者には覚えるのも大変なことも多くあります。
こういった方々への日本語文字での情報保障として要約筆記と補聴援助システムの普及を願っております。

・全道どこでも、手話、要約筆記制度が利用できるよう、自治体間で連携できる広域派遣体制を構築してください。
現在の公的派遣は居住地域住民しか利用できません。 
また、世界保健機関(WHO ダブリュー・エイチ・オー)は補聴器の必要な難聴基準を
平均聴力41デシベルとしているように、日本の障害福祉法で基準外の
「両耳71デシベル以下」等に該当する難聴者らも
音声言語等の情報取得に困難を感じる場面も多くあります。
「音」が聞き取れることと「言葉」が聞き取れることは全く意味が違ってきます。
そういった難聴者も場合によって制度を利用できるよう、WHOの基準に沿った障害認定にしてください。

・講演会、イベント等については、主催者側が原則として要約筆記等の情報保障を用意し、障害認定されている聴覚障害者はもちろん、日本の身体障害者福祉法では障害認定されない難聴者も情報共有、アクセスできるよう、配慮するようにしてください。
その際は、不特定多数の方が視認できる、スクリーン等で字幕表示できる形が望ましいです。

・公共機関、病院等での音声情報の保障として、電光掲示板や液晶ディスプレイなどでの文字表示し、聴覚障害者が情報アクセスしやすい環境を整えることを義務づけてください。

・聴覚障害者児、者が職場の学校の授業、職場の研修等で、要約筆記等での情報保障を受けることができるよう合理的配慮義務を条例に盛り込んでください。

・一般に聞こえていた方が中途で聴力悪化した場合等では、今まで周囲と音声言語でコミュニケーションをとっていたのが、突然むずかしくなり、社会参加が困難になるケースも多くあります。
そういった中途失聴者への相談支援、関係団体の情報提供ができるよう整備してください。同障者と合うことが、障害を克服するきっかけとなることも多々あります。
posted by akki at 23:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 聴覚障害関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
先日はお返事アリガトウございました。

この記事のような会が開催しているとは
ぜんぜん知りませんでした。
年齢に関わらず困ることは
多いと思います。
例えば、救急車や消防の出動要請の際の電話や
公共施設とかで火事とかで周りの様子や
指示が分からないなど…。

他にも困ることなどあったら教えて下さい。
(今学校で福祉のことをやってるので参考にしたいのです)
本当に些細なことでも構いませんので
よろしくお願いします。
Posted by 蜂蜜 at 2008年11月24日 16:09
蜂蜜さん、コメントありがとうございます。
すっかりレスが遅れてしまいました…。^^;

> この記事のような会が開催しているとは
> ぜんぜん知りませんでした。

函館市の身障連を通じての案内だったので
団体向けかと思ったのですが、一般から?も
参加されてる人がいたようで…こちらにもアップしとけば良かったですねぇ。

> 年齢に関わらず困ることは
> 多いと思います。
> 例えば、救急車や消防の出動要請の際の電話や
> 公共施設とかで火事とかで周りの様子や
> 指示が分からないなど…。

そうですねぇ、上記の例で言えば
救急車、消防車をFAXで要請する場合は電話と同じ119番だそうなんですが
知らない人の方が多いんじゃないでしょうか。
建物での火事、災害時等の情報保障についても
回転灯や電子掲示板等で対応している施設も少ないですね。

> 他にも困ることなどあったら教えて下さい。
> (今学校で福祉のことをやってるので参考にしたいのです)

関心を持っていただき、ありがとうございます。
いろいろありますが、思いつくままに書いてみます。

聴覚障害者って、1人でいる時には意外とさほど困らないんです。
TV番組に字幕がつかないものがあったり、来客に気づかなかったりはしますが
ある程度サポート機器で対応できるものもありますので。
とりあえず身の回りのことは、たいていの方は、ほぼ健常者同様にできます。

それが、周囲とコミュニケーションを取る場面になると、障害が表に現れるんですね。
故に、コミュニケーション障害とも言いますし、「見えない障害」であるとも言えます。

社会生活を送るうえで、周囲の人達とのコミュニケーションをとることが必要ですが
一般社会ではほとんど音声言語でコミュニケーションを取りますよね。

ここでつまづいてしまうことが多々あります。

健聴者の家族の中で、1人だけ難聴だった場合などでは家族の団らんの中で
1人淋しい思いをすることが多いですし
職場などでの会話でも、周囲で話されている会話が
仕事の話か、雑談かも分からない状態です。

家族にしても、職場の同僚にしても、悪気があってのことではないんですが、
なかなかその場にいる聴覚障害者が聞こえないでいるということに気づいてもらえない
孤独感や疎外感により淋しい思いをしていることに気づいてもらえない
そういうケースがほぼ日常的です。

障害当事者が自分から「何の話か?」と聞いていけば済むことかとも思われがちですが
なかなか話に割り込んでは聞きづらいという面もあります。
周囲もどう対応すればいいのか、わからないところもあるのかな?と。

こういった場合は、所々、話の合間にでも
筆談や障害当事者に向けてわかりやすい話し方で
会話の流れや内容を教えていただければ、ずいぶん違ってきます。

相手が耳が聞こえにくいということがわかった場合、誰もが気軽に筆談で対応してくれるようになれば…
と考えています。
難聴者協会としても啓発していきたいです。

あとは仕事についてですが、会議や打ち合わせ、研修などへの情報保障がつきにくいということですね。
手話も要約筆記も守秘義務があり、通訳の場で聞いたことは、口外しないことになっているんですが
その辺が会社側に理解してもらいにくいという面もあるように思います。
部外秘ということで、断られるケースもあり。

現状では、終わった後に概要等を教えてもらうとか
そういう形にならざるを得ないです。

難聴者や中途失聴者は、常に周囲とコミュニケーションを共有したいという想いがあります。
皆で一緒に笑ったり考えたりしたい、そう思っていますし、社会参加・貢献もしたいと考えています。

そのために必要なのが、音声言語の文字や補聴援助システムでの情報保障です。

個人で「手話や要約筆記までは、まだ難しい」
ということであれば、その場の状況を筆談で
伝える、筆談で会話する等でもかなり気が楽になると思います。

…と、ずいぶん長くなってしまいました。。。
コメント欄に書くより、記事にすれば良かったかな?^^;;;

難聴者・中途失聴者の心理等について、うまく表現されている書籍で
みやぎ・仙台難協発行の「ほちょうき とりて」という本があります。
協会の方でまだ在庫があるかな?もし無いようでしたら、当会で購入してありますので
蜂蜜さんが函館市内近郊在住の方でしたら
お貸しすることもできますので、ご連絡くださいませ〜。

akmiyos@gmail.com
※@を小文字にして送信してください。
Posted by akki at 2008年11月28日 20:56
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